Lumerical 2025 R2.4 リリースノート
共通アップデート(Lumerical 共通機能)
Interop Remote API 認証の強化
Lumerical Python API の Interop Remote Server において、TLS相互認証(Mutual Authentication)が必須になりました。
これにより、外部環境とのAPI連携を伴うワークフロー全体のセキュリティが大幅に強化されます。特にリモート計算環境や自動化スクリプトとの統合時に、より安全かつ信頼性の高い運用が可能となります。
Object Tree へのオブジェクト追加パフォーマンス向上
Ansys Lumerical FDTD™、MODE™、および Multiphysics™ において、Object Tree へのオブジェクト追加処理が大幅に高速化されました。
特に「一意でない名称のオブジェクト」を大量に追加するケース(例:ループ処理で多数生成)で効果が顕著です。約1000個規模のオブジェクト追加時には、最大で約20倍の高速化を確認しています。
この改善により、大規模構造生成やスクリプトによる自動設計の効率が飛躍的に向上します。
Ansys Lumerical FDTD™
Ansys Cloud Burst Compute™:Spot Instances 対応
未使用クラウドリソースを低コストで活用できる Spot Instance に対応しました。これにより、コストを抑えたシミュレーション実行が可能となります。
ただし、クラウドプロバイダによるリソース回収の可能性があり、ジョブの中断(計算やクレジットの損失)が起きるリスクがあります。
非クリティカルかつ高速実行が求められる解析に適しており、予算制約のある環境での多数試行やパラメータスイープに有効です。
3D CAD Modern Viewport の強化
Import Image 対応
Modern Viewport で Import Image がサポートされ、インポートした画像をもとに3Dパーツとして構造を視覚的に表現できるようになりました。
Import Surface 対応
さらに、Import Surface も Modern Viewport で利用可能です。サーフェスデータから直接3D形状を生成できるため、視覚的な確認や設計検証の効率が向上します。
これにより、従来ビューから Modern Viewport への移行が一層実用的になりました。
Ansys Lumerical INTERCONNECT™
Traveling Wave Laser Model(TWLM)の強化
TWLM要素の内蔵利得モデルに、キャリア密度に対する対数依存(logarithmic dependence)が追加されました。
従来の線形モデルに比べて、高キャリア密度領域(透明キャリア密度を大きく超える領域)での実デバイス挙動をより正確に再現します。
これにより、高出力レーザー解析や実デバイス特性の精密モデリングにおける物理的妥当性が向上しました。
Ansys Lumerical CML Compiler™
GUI によるデータ編集機能
CML Compiler に GUIベースのデータ閲覧・編集機能が追加されました。
従来の JSON ソースファイルを直接編集する方法と比較し、操作性が向上し、ヒューマンエラーの低減やワークフローの簡素化を実現しています。
これにより、コンパクトモデル開発の効率が大きく向上します。
PD Compact Model の強化
photodetector_simple モデルが拡張され、デュアル光ポートを持つフォトディテクタにおけるパススルー光伝送に対応しました。未吸収光を反対側ポートへ透過させる伝送値を定義できます。
また、新テンプレート「pd_te_c_dual_port」が lumfoundry_template に追加され、デュアルポート構造のフォトディテクタに対応したコンパクトモデルを容易に生成できるようになりました。
