製品から選ぶ
製品別の動作環境
本ページでは、Ansys公式ドキュメントに基づく内容を「Ansys公式要件」「Ansys公式推奨」、LightBridgeによる実務上の目安を「LightBridge推奨」として区別して表示しています。LightBridge推奨は、Ansysが定める最小要件や認定条件ではありません。
製品 01
Ansys Lumerical 動作環境
Lumericalに必要な計算資源は、解析規模によって大きく変わります。特にFDTDでは、解析領域とメッシュ密度が必要メモリ容量を直接決めるため、CPUのコア数を増やすことよりも、十分なメモリ容量とメモリ帯域を確保することが性能に効く場面が多くあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPUAnsys公式要件 | 64ビット x86-64 Intel / AMD プロセッサ
ARMプロセッサはLumericalではサポートされていません。 |
| CPU構成の考え方LightBridge推奨 | LumericalではCPUコア数だけでなく、メモリ帯域が計算性能に大きく影響します。高コア数CPUを選択しても、メモリ帯域が不足すると十分な性能向上が得られない場合があります。
Ansys公式のハードウェアガイドでも、FDTDの性能はCPUとRAM間のデータ転送速度に律速されるため、コア数を増やしても常に速くなるとは限らないと説明されています。 |
| 対応OS(Windows)Ansys公式要件 |
|
| 対応OS(Linux)Ansys公式要件 |
|
| メモリ(基本環境)Ansys公式要件 | 8 GB以上
Ansys製品のインストールに必要な最小メモリです。Ansysは16~32 GBを推奨しています。 |
| メモリ(推奨)LightBridge推奨 | 32 GB以上。大規模FDTD解析では128 GB以上を目安。
必要なメモリ容量は解析領域、メッシュ密度、モニター、材料モデルなどによって大きく変わります。FDTDでは解析モデルがRAM内に収まる十分なメモリ容量を確保してください。 |
| GPU計算(FDTD)Ansys公式要件 | FDTDではNVIDIA GPUを利用したGPU計算に対応しています。
GPU計算はFDTDソルバー部分に適用されます。メッシングや一部のスクリプト処理などはCPUで実行されます。対応GPUの一覧はAnsys公式情報をご確認ください。 |
| グラフィックス(UI表示)Ansys公式要件 | Lumerical MultiphysicsおよびLumerical FDTDのModern Viewportでは、OpenGL 3.2以上またはDirectX 11に準拠したグラフィックス環境が必要です。
仮想マシンやリモートデスクトップなど、適合するグラフィックスドライバーを利用できない環境ではサポートが制限される場合があります。 |
| ストレージ(インストール)Ansys公式要件 |
|
| ストレージ(作業領域)LightBridge推奨 | 大規模FDTD解析では、解析データ・結果ファイル用として十分な高速SSD容量を確保してください。用途によっては1 TB以上を推奨します。
これは実運用上のワークステーション推奨であり、ソフトウェアのインストール要件ではありません。 |
| 分散計算Ansys公式要件 | 分散計算に対応するソルバー:
FDTDでは単一GPU、マルチGPU、およびマルチノードGPU構成にも対応しています。対応MPIやジョブスケジューラーは、リリースごとにAnsys公式資料が維持されています。 |
| ライセンスAnsys公式要件 | Ansys License Manager / Ansys Licensingを使用します。ネットワークライセンスを利用する場合は、クライアントPCからライセンスサーバーへのTCP/IP接続が必要です。
インストールやライセンス設定の具体的な手順は、対象のお客様向けカスタマーナレッジベースでご案内しています。 |
製品 02
Ansys Zemax OpticStudio 動作環境
OpticStudioは単一ワークステーション上で動作し、光線追跡と最適化はCPUで実行されます。GPUは主に3D表示に使われるため、CPU性能とメモリ容量、そして表示用グラフィックスのバランスが選定の要点になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPUAnsys公式要件 | 64ビット Intel または AMD プロセッサ
光線追跡や最適化ではCPU性能が重要です。多くの処理はマルチコアに対応していますが、Ansys公式ガイドでは最適化において一般に8~32コア程度で性能向上が得られやすいと説明されており、解析内容によって効果は異なります。コア数を増やすほど常に効率が上がるわけではありません。 |
| 対応OSAnsys公式要件 |
2026 R1のPlatform Support by Application / Productに、Zemax OpticStudio向けとして記載されているプラットフォームです。OpticStudioにLinuxのネイティブ対応はありません。 |
| メモリAnsys公式推奨 |
必要容量は光学系の複雑さ、CADデータ、使用するコア数などによって変わります。コアあたり2 GBは絶対的な必須要件ではありません。 |
| グラフィックス / GPUAnsys公式推奨 | DirectX 12以上に対応したNVIDIAまたはAMD GPUを推奨
OpticStudioでは光線追跡や最適化の主要処理はCPUで実行されます。GPUは主に3D Shaded Modelなどの表示・可視化処理に使用されます。 |
| ストレージ(インストール)Ansys公式要件 |
|
| ストレージ(作業領域)LightBridge推奨 | 作業ファイル、一時ファイル、Windowsページファイルを考慮し、実運用では数十GB以上の追加空き容量を推奨します。 |
| ライセンスAnsys公式要件 | Ansys License Manager / Ansys Licensingを使用します。ネットワークライセンスを利用する場合は、クライアントPCからライセンスサーバーへのTCP/IP接続が必要です。
インストールやライセンス設定の具体的な手順は、対象のお客様向けカスタマーナレッジベースでご案内しています。 |
製品 03
Ansys Speos 動作環境
通常のSpeosはWindows上で動作し、GPU ComputeにはAnsysが認定したNVIDIA GPUとドライバーが必要です。LinuxクラスタでのGPUシミュレーションは、別製品であるSpeos HPCが担当します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPUAnsys公式要件 | 64ビット Intel / AMD プロセッサ |
| CPU(実務上の目安)LightBridge推奨 |
これはLightBridgeによる実務上の目安です。Ansysの現行公式ドキュメントは、Speos固有の必須CPUモデルや最小コア数を規定していません。 |
| 対応OS(Speos)Ansys公式要件 |
|
| メモリ(基本環境)Ansys公式要件 | 8 GB以上
Ansys製品のインストールに必要な最小メモリです。Ansysは16~32 GBを推奨しています。 |
| メモリ(推奨)LightBridge推奨 | 32 GB以上
必要容量はモデル規模、光源数、解析内容によって変わります。 |
| GPU(Windows)Ansys公式要件 |
AnsysはSpeosについてリリースごとに特定のNVIDIAドライバーを認定しています。新しいドライバーであっても自動的に正式サポート対象になるとは限らないため、導入時には対象リリースの公式情報を確認してください。またAnsys公式のグラフィックスカード情報では、4 GB以上のディスクリートビデオメモリが必要(16 GB推奨)とされています。 |
| ストレージ(インストール)Ansys公式要件 |
いずれもコンポーネント単位のインストール容量です。これらを合算した値を一律の最小要件として扱わないでください。 |
| ストレージ(作業領域)LightBridge推奨 | シミュレーション結果や光源・材料データの保存用として、インストール容量とは別に十分な空き容量を確保してください。 |
| ライセンスAnsys公式要件 | Ansys License Manager / Ansys Licensingを使用します。ネットワークライセンスを利用する場合は、クライアントPCからライセンスサーバーへのTCP/IP接続が必要です。
インストールやライセンス設定の具体的な手順は、対象のお客様向けカスタマーナレッジベースでご案内しています。 |
Speos HPC(Linuxクラスタ)
Speos HPCは、Linuxクラスタ上でGPUを使用したシミュレーションを実行するための製品です。対応プラットフォームとGPU要件は通常のSpeosとは別に確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応OS(Linux)Ansys公式要件 |
|
| GPUAnsys公式要件 |
Speos HPCのGPUシミュレーションではNVIDIA OptiX用の libnvoptix.so が必要です。ライブラリが不足しないよう、NVIDIAドライバーはフルインストールしてください。 |
| HPCAnsys公式要件 | Speos HPCではLinuxクラスタ上でGPUを使用したシミュレーションに対応しています。 |
クラスタ構成やドライバー導入時のトラブルシューティングについては、Ansys公式ドキュメントおよびカスタマーナレッジベースをご確認ください。
ハードウェア選定のポイント
解析内容に合わせて、必要な計算資源を選ぶ
同じAnsys Optics製品でも、性能を左右する要素は製品と解析内容によって異なります。構成を検討する際の着眼点を整理しました。
Lumerical FDTD
解析モデルがRAMに収まることが前提になります。コア数だけでは性能は決まりません。
- メモリ容量を最優先で確保する
- メモリ帯域の広いCPU・メモリ構成を選ぶ
- 対応環境ではGPU計算の活用を検討する
- 結果ファイル用に高速SSDを確保する
Zemax OpticStudio
光線追跡と最適化はCPUで実行されます。表示の快適さはGPUが担います。
- シングルスレッド性能の高いCPUを選ぶ
- 最適化では8~32コア程度が目安
- メモリは16~64 GBが実用的な範囲
- 3D表示用にDirectX 12対応GPUを選ぶ
Ansys Speos
GPU Computeを使う場合は、認定GPUとドライバーの組み合わせが前提になります。
- Ansys認定のNVIDIA GPUを選ぶ
- 対象リリースの認定ドライバーを確認する
- GPUメモリと本体ストレージを厚めに確保する
- クラスタ運用ではSpeos HPCを検討する
公式情報
最新の対応環境を確認
対応OSのバージョン、認定GPUとドライバー、MPIやHPCの対応状況は、リリースやサービスパックによって変更されます。変動の大きい互換性情報は、LightBridge側で複製せず、Ansysが維持している公式情報を直接ご確認いただくことを推奨します。
導入環境についてご不明な点はご相談ください
Ansys Optics製品の導入前の環境確認や、解析規模に応じたPC・ワークステーション構成についてご相談いただけます。
