Lumerical RCWAによる周期構造解析の高速化
Lumerical RCWAで周期的な変化を持つ多層構造を高速に設計します。
半解析的な手法を用いたRigorous Coupled-Wave Analysis(RCWA)ソルバーは、マクスウェル方程式の直接シミュレーションよりもはるかに高速に実行されます。設計者は、干渉効果を正確に捉え、平面波照明下での透過および反射光フィールドを評価することができます。
特徴
- 高速プロトタイピング
- 平面波照明で動作
- 周期的な構造に最適
- 回折次数のパワーと位相の評価
- 干渉効果
- 光パワー透過率、反射率多係数モデルを使用
- 広い波長域での正確な材料モデリングを実現
RCWAで得られる解析結果
- S偏光、P偏光の全結果
- 平面波照明
- 光パワーの透過率と反射率の計算
- グレーティングオーダーでのパワーと位相の計算
- 電場と磁場の取り込み
- 干渉効果の取り込み
周期的多層構造の高速解析による汎用性
- Lumerical RCWAを使用すると、周期性と表面パターニングを持つ多層構造を開発することができます。RCWAは干渉効果を捉え、平面波照明の多層構造内部の電場と磁場を評価します。入射パワーの透過と反射の割合、各回折次数のパワーと位相で構造の光学応答を迅速に得ることができます。RCWAの機能により、回折格子、メタレンズ、フォトニック結晶などの周期構造の高速なプロトタイピングに理想的なソリューションとなります。
主な特長
- Rigorous Coupled Wave Analysis手法に基づき、Lumerical FDTDとLumerical STACKを補完し、周期構造や多層構造における光散乱の高速シミュレーションを提供
- Lumericalスクリプト言語、PythonおよびMatlab APIを通じて相互運用が可能